この記事では、「節税をしたい!」
と思っている方に向けて、
節税のやり方といっても様々な
方法がありますが、
今回のテーマは「減価償却」
について解説していきます。
本業で利益がしっかり出ていたり、
最近では仮想通貨の売買などで
利益が出ている方など、
内容は様々ですが、とにかく、
利益に対して合法的に節税したい!
という方向けの記事になります。
減価償却とは
少し文章だけだと
分かりずらいので
もう少し簡単に言うと、、、
120万円で購入した場合 新車で自動車を
この時、
120万円を使った
⇒120万円を一括で
経費・損金で計上する
ということは、
税法上認められていません。
※そもそも、
120万円の自動車という
資産(価値のあるもの)と
交換しただけですから、
実質、損はしていない
ということになります。
【NG】
120万円の新車の自動車を
一括で経費・損金で計上する
減価償却とは?法定耐用年数?
では、一体どういう
会計処理をするのかと言うと、、
「使用可能な年数に応じて
経費として計上」
していきます。
「使用可能な年数」は
法律で予め決められています。
法律で決められている
「使用可能な年数」
のことを
「法定耐用年数」
と言います。
![](https://cpa-online.info/wp-content/uploads/2022/09/genkasyokyaku3-e1526123674367.png)
先ほどの120万円の
新車の自動車の例で行くと、
法定耐用年数は6年と
されているので
120万円の価値が
6年かけて無くなるということです。
単純な計算で行くと、
120万円÷6年
=1年で20万円ずつ
経費として
会計処理をしていきます。
【OK】
法定耐用年数に応じて
経費として会計処理をする
減価償却の計算方法2パターン
法定耐用年数に応じて
経費として計上していく
会計処理の事を
減価償却と言いますが、
その計算方法は
2つに分かれます。
取得価額を均等に
償却を取る「定額法」
毎年一定の割合で
償却を取る「定率法」
言葉のみだと
イメージしにくいので
画像で見ていきましょう。
![](https://cpa-online.info/wp-content/uploads/2022/09/genkasyokyaku4-e1526123720212.png)
上記画像の
左側は「定額法」のイメージです。
120万円の
新車自動車の例でいくと、
120万円÷6年
=1年で20万円ずつ
(定額で)経費処理をする
ということです。
続いて、上記画像の
右側は「定率法」のイメージです。
120万円の
新車の自動車の例でいくと、
1年目
120万円×33.3%
=399,600円(1年目の経費)
2年目
120万円から1年目の
経費処理分を引いた
120万円-399,600円
(1年目の経費分)
=800,400円(残っている価値)
残っている価値に対して
同じ率(今回の場合33.3%)
を掛けて
800,400円×33.3%
=266,533円(2年目の経費)
という形で、
「一定の割合」で
減価償却を計算する方法が
「定率法」となります。
定額法・定率法にしても
経費の総額は同じです。
また、
- 定額なのか?
- 定率なのか?
も法律で決められていますし、
選べるものもあります。
特例措置として使える、即時償却
法定耐用年数に応じて
経費処理をする
必要があるものでも、
特例措置として
「即時償却が認められる」
ケースがあります。
![](https://cpa-online.info/wp-content/uploads/2022/09/genkasyokyaku6-e1520487661661.png)
即時償却は本当に便利です。
節税したい分だけ、
支払いをすればいいわけなのです。
上記のように、
例え1億円の利益が出ていようが、
実質0円に合法的に
調整が可能なわけです。
ただ、即時償却を使う場合は、
「特例措置」ですから、
一定の要件を満たす必要があります。
結局、減価償却で節税とは?
![](https://cpa-online.info/wp-content/uploads/2022/09/genkasyoukyaku6-e1526123762141.jpg)
ここで、
最初の話に戻りますが、
ということで、
【経費】として計上していく
会計処理になるということです。
詳細は割愛しますが、
簡単に表現すると、一般的に税金は
売上-経費=「利益」
この「利益」に対して
税金がかかるわけですから、
利益が残りすぎている場合は、
経費で計上できるものがあると、
それだけ「利益」は残ります。
減価償却は【経費】として
計上していく会計処理な
わけですから、当然、
利益を減らすことが出来る
=税金を減らすことが出来る
という流れになります。
ただし、、
お金を残すためにお金が必要?!
一見すると、
矛盾した言葉のように見えますが、
利益を合法的に減らし
節税をしようとするなら、
経費そのもの、または
減価償却による
経費を増やす
わけですから、その場合
当然のことながら
お金が自分のポケットから
出ていきます。
銀行からの借入を上手く活用し減価償却を取ることも効果的
効率の良い
節税をしようと思うと、
という方法が
効率的なわけです。
借入は売上にはなりませんので、
売上(そのまま)
-経費
(借入のキャッシュを
活用して経費を増やす)
=「利益」
(経費を増やすことで
利益が合法的に減る)
という構図になります。
まとめ
節税というテーマは
本業で利益がしっかり出ていたり、
最近では仮想通貨の売買などで
利益が出ている方は
とても大事なテーマになります。
- 減価償却
- 法定耐用年数
- 即時償却
この3つを理解していると
賢く合法的に節税対策にも
なるので覚えておきましょう。