消耗品費とは?

この記事では勘定科目の中に含まれる
「消耗品費」について解説していきます。

事業者が計上処理をする際に
消耗品費、備品、雑費
どれで計上したら良いのか?
迷う方も多いかと思います。
同じような項目ですので
使い分けに困ることもあります。

正確に経費計上するために
消耗品費についてしっかりと
理解していきましょう。

消耗品費とは?

消耗品費とは、短い期間で消耗
または使い切ってしまう物
購入した時に使う勘定科目になります。

消耗品費は使う回数も多く、
同じものを繰り返して購入したり
使用したりする可能性の高いものが
この消耗品費に含まれる事が多いです。

消耗品費に含まれるもの

事業をしている中で、
消耗品費として計上されるものは、
基本的には

10万円未満の金額で
使用可能年数が1年未満の物

を言います。

・文房具
・伝票
・印鑑
・名刺
・コピー用紙
・マウス
・PCキーボード
・電池
・電球
・インク、トナー
・封筒
・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー
・タオル
・石鹸
・コーヒー
・食器
・ガソリン
・クリーニング代

上記のようにたくさんの物が
消耗品費になります。

大きく分けると、、、
事業をしていく上で必要な

・事務用品
・日用品
・工具機器備品
・ソフトウェアなど
・その他

主に5つのカテゴリーに分かれます。

消耗品と備品の違いは?

消耗品と備品の違いについてですが、
見分けるポイントは2つあります。

消耗品の定義
・購入金額が10万円以下
・使用可能年数が1年未満のもの

備品の定義
・購入金額が10万円以上
・使用可能年数が1年以上のもの

10万~20万
一括償却資産として会計処理

10万~30万
少額減価償却資産の特例として
会計処理

基本は上記の定義を参考に
見分けるのがポイントです。

ですが、10万円以上でも
1年未満で使い切るものなどは
消耗品費として計上される
場合もあります。

雑費はあまり使わない方が良い

雑費とは、
一時的な支出
他の勘定科目に当てはまらない
と言った上記の支出に対して
使われる勘定科目になります。

金額が少額で使う頻度が低いものなどを
購入した時に使う項目として便利です。

また、雑費に関しては
内訳を書く必要が無いため、
ついつい雑費で 計上したくなります。

ですが、経費全体のうち
雑費に対しての割合は
5~10%が目安です。

計上の合計金額が多すぎると
税務署から調査が入った場合に
経費として認められない
可能性がありますので
注意して計上する必要があります。

あまり、金額が膨らまないように
消耗品費などで計上できるものは
消耗品費として処理したほうが良いです。

消耗品と消耗品費の違い

さらに細かく言うと
消耗品に関する勘定科目は
「消耗品」「消耗品費」
2つに分かれます。

消耗品だけど未使用の消耗品
費用ではなく棚卸資産として
貯蔵品消耗品として計上

使用した消耗品
消耗品費として計上

期末に処理をする際に
その消耗品が手元に
残っているか残っていないか?
によって計上の仕方が
変わってしまうので
注意が必要です。

購入した時に
「消耗品」「消耗品費」の
どちらかで計上し、
期末に調整すれば大丈夫です。

まとめ

事業をする中で
消耗品費は必ず必要な経費
になります。

消耗品費になるもの、
別の勘定科目になるもの
など金額や耐用年数によって
会計処理の方法が異なります。

また、細かく言うと
その消耗品が期末に
手元に残っているか?
手元に残っていないのか?
によっても会計処理の
方法が異なります。

どの方法で会計処理するのが
正しいのかをきちんと理解し、
的確に処理をしていきましょう。